去る6月1日、日本工業大学千葉県支部が主催し、プロレス界のレジェンド藤波辰爾氏をお招きして、「Never Give up」と題して特別講演会を開催しました。

藤波氏は、大分県国東市（くにさき市）出身。10代の頃、プロレスラーになりたい一心で、ジャイアント馬場さんやアントニオ猪木さんが出場する下関で開催されたプロレス興行に押しかけ、そのまま無理矢理、巡業に付いて回ったとのこと。自然が豊かな片田舎に育った少年が、自分の夢を叶えるためとは言え、随分大胆な行動をとったものだと感心しました。

その後、海外で数年間、武者修行（各国のプロレス団体に出向き、試合出場からギャラ交渉まで全て一人でやりながら試合をこなす）をし、ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデンでの歴史的勝利を手土産に、日本でのスター街道を歩んできました。昨年、古希を迎えましたが未だ現役で活躍するスーパースターです。しかし、その裏では、「椎間板ヘルニア」「胆石」「脊柱管狭窄症」など大病も経験し、一年以上、リングはもちろん歩くこともままならない状態もあったといいます。しかし、その度に「Never Give Up」不撓不屈の精神で復活してこられました。華やかな表舞台とは対照的に、人知れずひたむきな努力を継続してきた姿を垣間見ることができ、感動すると同時に、たくさんの勇気と元気をいただくことができました。

　最後に、藤波さんとのじゃんけん大会があり、勝者に、藤波さん直筆のサイン色紙がプレゼントされ、会場が大いに盛り上がりました。