ラジオ業界の裏側や初めてお会いする方へのインタビューのために準備すること（相手のことを考え、話をしてもらうために行う準備）など普段知り得ない内容を楽しくお話いただきました。

　私が特に興味を惹かれたのは、「言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション」についてのお話でした。『最近はＳＮＳを多用することで相手に伝わったと思い込んでいる子供たちが多いようですが、思っているほど真意が伝わっていないことが多々あります、相手にきちんと理解してもらうには、相手を前にして目と目をあわせて、しっかりと話す「言語コミュニケーション」に加えて、「声のトーン」、「抑揚」、「仕草」、「表情」といった「非言語コミュニケーション」を駆使することが非常に大切』とのこと。

　確かに田中さんは、声の抑揚やスピードが常に変化しており、聴く側を飽きさせない話し方をされていました。

　そう言えば、昨今、海外のオーディション番組で注目を浴びている日本のタレントはたいていノンバーバル（非言語）系の芸人です。それを駆使すれば、外国語が不得意でも海外で人気を得ることができるというのはそういうことかと納得しました。

　また、『ラジオでは、リスナーが頭の中でいろいろと想像していただけるような話し方、表現の仕方が大変重要になります。』とのことで、実際に、会場にいる方に目をつぶってもらい、ディズニーの絵本を読んでいただきました。

​　目をつぶると、聴き覚えのあるディズニーのナレーションの声で物語は進みます。田中さん一人で、ナレーター、ミッキー、ミニー、ドナルド、グーフィー、そのほかに３人の登場人物を加え、合計8名の声を使い分けた朗読は圧巻で、頭の中にまさにその情景が浮かび上がり、これぞプロフェッショナルの仕事と大変感動しました。

最後に田中さんから『鶴光師匠に「しっかり番組の宣伝をたのんまっせ」と言われたので、特別にご協力をいただきました。』と貴重な師匠と田中さんのサイン色紙のサプライズプレゼント。

　田中さんとのじゃんけん大会で大盛況のうちに講演会を終了しました。

　千葉県支部では、来年も「各業界オピニオンリーダー講演会」の開催を予定しています。

　詳細が決まり次第ホームページ等でご案内しますので、引き続き千葉県支部の活動へのご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。